【旅レポ】台風で石垣島から出られないので暇つぶし(後編)

帰りのフライトは目前 - 惰性と追い込みの石垣島観光

こんにちは、がくんちガクです。

台風の影響で石垣島に8延泊もする羽目になったものの、移動日入れて残り3日というところに来ました。当初3~4本程度を予定していた石垣島と離島の旅行VLOG動画は全9本にも及び、編集していてさすがに気が滅入りました。それもようやく終了です。

前回の石垣島の暇つぶしに関する記事(前編)では石垣島に停滞した最初の5日程度の記事を書きました。前回:【旅レポ】台風で石垣島から出られないので暇つぶし(前編) - がくんち - おとうさんマンの宝箱

今回はその後編として、残る3日間についての備忘録として記事を残します。

(この記事は動画2本を含みます⇩)

 

吹きガラス体験

石垣島も残すところあと3日(移動日を除くと2日)。こうなると、単なる暇つぶしに追い込み感が出てきます。普段の我が家なら絶対考えないようなことを思いついたりもします。それがガラス工房での吹きガラス体験でした。

しかも、吹きガラスは高温になるため大人のみの体験です。普段なら家族旅行中に子供不可のアクティビティに参加するようなことはありませんが、長い足止めをくらった今は感覚が狂ってます。娘には色や形を選んでもらうという条件で納得してもらい、ネット予約を入れました。

予約した時間に工房へ行くと、色や形を選ぶメニューが紹介され、娘の意見を聞きながら決定していきました。複雑なことをするとオプション料がかさんでいくので、色々と付けたがる娘をなだめて、ガラスに気泡を入れるというオプションのみを追加することにしました。

形や色を決める

 

実作業の体験では、所定の場所で座ったり立ったりして、焼けたガラスに息を吹き入れる作業が2回と、息で膨らんだガラスを回しながら飲み口を開くという作業を行いました。それは一連の行程の部分的なもので、ガラスを熱したり、着色したり、工具から切り離してグラスの状態にしたりといった作業は、工房の方がやってくれます。

息を吹き込むのと飲み口を開く作業を体験

  

ちょっと体験してみたという程度なのですが、全部やると大変だし、たぶん失敗するので、これで十分なのかもしれません。夫婦2人交代で体験しましたが、あっという間に終わった感じで、時間を潰すという目的では微妙かもしれませんね。

作品という点では、おかげさまで綺麗で重厚なグラスができました。自宅で氷を入れて泡盛でも飲むのが楽しみです。

いかにも焼酎や泡盛に合いそう

 

サンドブラスト体験

工房の別のスペースでは、吹きガラス以外の体験(貝によるランプ作りや、サンドブラストでのグラスの模様付けなど)が行われており、子供も体験可能とのこと。ランプだと家に帰ってから困るので、サンドブラスト体験が妥当と考えて子供の参加をお願いしました。

サンドブラストとは砂をガラス面に吹き付けて細かい傷を作り、磨りガラスの状態にすることです。傷をつけたくない部分をカッティングシートで被うことで、模様を残す仕組みです。

これがサンドブラストの装置

図柄の形にカバーすればグラス全体が磨りガラスになって図柄部分が浮き立ち、逆に図柄の部分を露出させれば、つややかなガラス面の中に図柄が掘り込まれたような感じになります。娘は図柄をカバーするほうをチョイス。たぶんその方がたくさんの図柄をつけることができる気がします。

図柄をカバーして全体を磨りガラスに

まずは素の状態のグラスを選んでから用意されたカッティングシートの図柄を選ぶのですが、娘は今回の旅行で体験したことを連想するすべての図柄を選ぶことにしました。

図柄のカッティングシートを選びグラスに貼っていく

 

つまり作業量が多く複雑性も高い(親との共同作業が必要)ということになります。そのおかげで、この体験だけで2時間ほどは使いました。時間つぶしという意味では吹きガラスよりはコスパが高いですね。

実際の作業の雰囲気は、動画をご覧いただくのが良いと思います。

【吹きガラスとサンドブラスト体験の動画はこちら⇩】

 

ガラス工房での体験を終えた後、なんとなくフェリーターミナルに立ち寄ってインスピレーションを探しました。そうしたら娘がターミナルの奥にプラネタリウムがあるのを見つけてきて「行きたい」とおねだり。それは承諾しました。

プラネタリウムの次の入場までには時間があるため、フェリー会社脇のパンフレットなどを見たり、ネットで検索したりしていると、「幻の島上陸とシュノーケリング」という気になるキーワードが。軽めに半日だけ参加できるのと、値段もリーズナブルだったため、ツアー会社(ダイビングショップ?)に電話を入れてみると、台風が明けて丁度ツアー再開したところとのこと。その場で予約を入れてからプラネタリウムでゆっくりしました。

 

幻の島(浜島)とスノーケリング

フライトを翌日に控えた最後の行動日。ホテルでピックアップしてもらい、幻の島へ向かいます。石垣島の最後を海で締められるのは正直ありがたい。

幻の島は本名を浜島といい、潮の満ち引きによりその姿を変えるという島。満潮時にはほとんど見えないくらい水没してしまうそうで、それが「幻の島」と言われる所以。

竹富島の近くにあり、石垣島からはボートで30分ほどの距離ですが、この島へは定期便は出ておらずツアー会社のボートでしか渡ることができません。

台風の余波で波打つ海に揺れるボートに、子供達がキャーキャーと騒ぎながら浜島に到着。そこはたくさんのツアー客たちで賑わっていました。

  

ちょうど島から見える距離に真っ二つに折れた貨物船が見えるのですが、今年(2023年)の1月に座礁した中国の船が、この8月の台風6号で真っ二つに折れてしまったものだそうです。景観が悪くなるので観光地には一大事ですね。撤去作業も大変そうです。

美しい景色に真っ二つの貨物船の対比が不思議

 

浜島で少し時間を過ごした後は、竹富島付近のスノーケリングスポットへ移動し、石垣島最後のスノーケリングを堪能しました。台風の影響か、海水が少し曇った感じでしたが、最後に海に入れて満足です。

 

浜島とスノーケリングの様子は動画をご覧いただければと思います。

 

【幻の島上陸とスノーケリングの動画はこちら⇩】

 

長かった石垣島と離島の旅もようやく終わり、そして長かった旅行VLOG動画の編集と公開も無事終わりました。趣味でやっているのに、いきなり大量の編集作業が生まれると結構なストレスになりますね。

引き続き思い出を残すために、緩くやっていきます。

応援いただけると嬉しいです!

 

近々またお会いしましょう。

 

ガク

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【旅レポ】台風で石垣島から出られないので暇つぶし(前編)

帰りたいけど帰れない - 惰性で石垣島を観光し続ける

こんにちは、がくんちガクです。

石垣島から西表島と黒島を旅して帰路に着く5泊6日の旅の予定が、台風の影響で石垣島に8延泊という、思わぬ長旅となってしまった。動画やブログ記事もサクッと2~3本程度で終わらせるつもりが、せっかくなのでと集めた素材でズルズルと長引いてしまい、今だに石垣島関連の記事を書いている始末(そして動画は全9本)。

とはいえ延泊でもしないと行かないような所へ出かけたりもしたので、情報の備忘録として、そしてその記録が誰かのお役に立つことがあればという思いで記事を残します。(この記事は動画2本を含みます⇩)

【1本目の動画】【石垣島 暇つぶし1】八重山諸島旅行_Ep.6 [竹富島ランチとシーサー作り体験] - YouTube

 

竹富島

帰宅予定だった前日にフライトが欠航となり、黒島から石垣島に戻った時にはホテル1泊分だけを確保して、航空会社にフライト変更の電話をかけ続けている状態でした。黒島の宿を発つ際には電話は保留の状態で順番待ち。黒島港からのフェリーの中で保留の音楽とメッセージを聞き続け、若干ノイローゼ気味で到着した石垣のフェリーターミナルでようやく電話が通じて、直近の空席(数日後)を予約することができました。

ホテルのチェックインまでは時間があるので、荷物をロッカーに突っ込んで、翌日以降のホテルを探しつつ、この後どうしようかと思案する。

幸い近距離のフェリーはまだ動いていたので、一番近い竹富島(フェリーで約15分程度)へ弾丸渡島して、数時間だけ観光して戻ることにした。

 

レンタルサイクルが無い

さすがに旅行客の多い島だけあって、竹富島行のフェリーは黒島行のそれとは比較にならないほど大きくて新しいフェリーでした。15分程なのですぐに到着です。

港には多数のレンタサイクルのお店の送迎バスが並んでいました。レンタサイクルの予約がない我が家は、片っ端から声をかけて自転車の空きがあるか確認。しかし、子供用というのがネックになり、出払っているかそもそも用意が無いかで借りることができませんでした。

仕方がないので、路線バスで一番近い集落まで移動します。

 

散歩とランチ

集落のバス停で降りたのはいいのですが、この日の竹富島想定外の暑さでした。少し散歩したらお昼時になったため、目の前にあったレストランの行列に並ぶ。結局食べたのは定番の八重山そばでしたが、ここの八重山そばが、13泊もして飽きるほど食べた八重山そばの中では一番美味しかったような気がする。娘もここのが一番好きだったそうです。

 

食べるものは食べたのと、暑すぎてこれ以上は行動したくなかったので、もう石垣島に戻ろうということになりました。ランチに来ただけのような渡島で、本当に弾丸でしたね。この後は、石垣島へ戻って1泊だけ取ったホテルにチェックイン。

 

翌日は雨でシーサー作り体験

一晩明けて延泊2日目、石垣島内の別のホテルへ移動しなければならず、ジプシーのように荷物と行動を共にする。雨が降っていたので、あるお店の開店と同時に電話予約したシーサー作り体験にスーツケースのタイヤを転がして移動。そこで2時間ほど時間を潰しました。シーサーはなかなか集中できますね。小学3年生の娘はとても楽しそうにしていました。そこそこ難しかったりもするので、もっと低学年だと一人で作るのは難しいかもしれません。

 

シーサー作りの後は歩いて移動しましたが、ちょっと遠かったのでタクシーに乗ればよかったと反省。フロントに荷物を預けるつもりが、フロント自体が15時にならないと開かないところだったため、1時間以上待ちぼうけでした(とはいえ1~2時間で済んで良かったです)。

竹富島とシーサー作り体験の動画はこちら⇩

 

さらにフライト欠航

このホテルに泊まっている間に最初に変更したフライトも欠航になり、慌てて宿泊中のホテルを2泊延ばしました。幸運にも空いていたのですが、一時オーバーブッキングになったので諦めて欲しいという交渉を受けるも、やっぱり大丈夫ですというドタバタぶり。本当に疲れましたね

雨風が強くなったため、このホテルで丸2日間ほど室内待機しました。流通が止まりコンビニの食品も売り切れが続いていたので、あちこちのスーパーや土産店でかき集めた食料で過ごします。

 

天気が回復したのでレンタカーでドライブ

さすがに部屋に閉じこもっているのに疲れたため、晴れ間がのぞいた今日は半日レンタカーしてドライブするということになりました。

まずは分かりやすく石垣島鍾乳洞へ行ってみます。あまり期待していなかったのですが、なかなか見ごたえのある鍾乳洞でしたよ。動画には飛んでいるコウモリも映り込んでくれました。何より夏の沖縄なのに涼しくてありがたいです

   

鍾乳洞の後は、観光できて時間内に戻れる場所ということで、「川平湾(かびらわん)」を見てみようということになりました。川平湾で検索すると、海外リゾートを思わせるようなエメラルドグリーンのラグーンの画像が多数ヒットします。

遊泳禁止なので、本当に見に行くだけですが、この目で見てみたいと思わせる景色です。(ただし現地のツアーに参加すればシュノーケリングやグラスボートなどのアクティビティが可能です。)

 

行ってみると、やはり川平湾は美しい場所でした。ビーチから膝まで水に入るくらいなら大丈夫そうでしたが、我が家は塩っぽくなるのが嫌だったので、本当に見ただけ。

ちなみにこの時点でさらなるフライトの欠航が決まっており、もう3日ほど延泊する羽目に。もはや惰性で観光しているような状態に、あと3日間もどうやって過ごしたらいいのかと自問する「おとうさんマン」でした。家族旅行だからハッピーに終わらないといけないからねぇ...

石垣島鍾乳洞と川平湾の動画はこちら⇩


石垣島の記事は次の「後編」でようやく最後です。
またお会いしましょう。
 

ガク

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【自由研究 3年生】夏休みはヒルの研究 (後編)

ヤマビル観察のフィールドワーク

こんにちは、がくんちガクです。

夏休みの自由研究にヒルの研究を選んだ小学年生の娘。前回の記事では、どうしてヒルに興味を持つに至ったかや、フィールドワークに向かう計画段階までの経緯について書綴りました。(前回記事:【自由研究 3年生】夏休みはヒルの研究 (前編) - がくんち - おとうさんマンの宝箱

今回は、親子で丹沢(神奈川県)のヤビツ峠までフィールドワークに出かけ、実際にヤマビルを観察した時の様子を、文章と動画で残したいと思います。

動画はこちら⇩

 

ヤビツ峠

ヤビツ峠ロードバイクの中でもヒルクライムをされる方には有名な場所のようで、多くのロードバイク乗りを見かけます。登山の世界におけるヤビツ峠は、表丹沢への人気登山口となっており、登山者の多い週末には臨時バスが運行されるほどの盛況ぶりです。

以前から丹沢(特に東丹沢)ではヤマビル被害が深刻化しているという話があり、登山や沢登りでこの山域に入る時には、それなりに警戒はしてきました。しかし、いざ自分から探しに行くとなると、広大な山域のどこを探すべきか当たりをつけるのは、なかなか難しいものです。

そんな中、ヤビツ峠レストハウス子供たちのヤマビル研究を支援されているということが偶然分かり、渡りに船になりました。

ちなみに、丹沢にヤマビルが多い理由に鹿の増加をあげられる方が多いようですが、それが唯一の原因というわけではなく、ヤマビル達の移動と定住には大勢の登山客が一役買っていると推察します。

つまり、小動物や鹿や人間の行動の連鎖によって生まれた、吸血の機会(繁殖の養分確保)と移動の手段(繁殖に適した環境へのアクセス)によって、ヤマビルが勢力図を拡大していると理解しています。そのため、ヤマビルの生息域内で登山者も鹿も多い沢沿いの地形が存在すれば、ヤマビルの多い場所としての一定条件を満たすことになります。

 

レストハウスで情報収集

レストハウスを訪れて昼食を取りながら会話したのですが、ヤマビルを探しに来たという私たちを歓迎していただき、ヤマビルの多い場所や見つけ方などを細かにアドバイスいただけました(詳細は動画をご覧ください)。

聞けばこのレストハウスでは、ヤマビルの自由研究のイベントで小学生たちを迎えられたばかりだったようで、我が家の娘もその一員のように見えたのでしょう。

レストハウスを経由する登山者にヤマビルが付いていないかのチェックを促して、関所のような役割りをされているとも言われていました。ヤマビルが付いているのを見つけて驚く登山者は多いらしいです。

 

ヤマビル捕獲

レストハウスのすぐ下の駐車場から歩いて数分という近距離で、最初のヤマビルを発見しました。その場所でたて続けに4匹見つけ、捕まえたり塩やエタノールをかけてみたりと、いくつかの実験をしてみました。その反応を興味深そうに眺める娘。

身を守るためのものや実験用のものなど色々と用意しました

  

娘は果敢にピンセットで捕まえに行くのですが、吸盤が強くて取れなかったりと、思い通りにいかないと急に怖くなるようで、私の助けを求めて騒ぎ始めます。

この日は天気がとても良かったので地面が乾き気味で、いかにもヒルがいそうなところにはいるが、乾いているところでは見かけないという感じでした。いざヤマビルに向かう立場になると、こうした状況は助かります。息もつかせぬヤマビルの群れが出たらトラウマになってしまいそうですからね。

ヤマビルは地面の振動と二酸化炭素の濃度変化、近距離の場合は人肌程度の体温などを感知して獲物に近寄ってくるらしく、我々は地面を踏み鳴らしたり息を吹きかけたりしながら地面をじっと眺めて探します。不思議だったのは、娘のほうが私よりはるかに高確率でヤマビルを見つけるということでした。目線が低いからなのか、オジサンと化した私の視力が悪いだけなのか、ちょっと不可解な部分でした。

 

ヤマビル観察

2時間ほど散策して見つけたヤマビルは全部で7匹。そのうち捕獲したのは4匹でした。この捕獲したヤマビルを誇らしげにレストハウスに持っていく娘の背中を追いかけます。

落ち葉を入れて湿らせておくと良いというアドバイスを受けて、娘が実践したのですが、ヤマビルを家で飼うつもりはないのでどうしようかなぁと思案。妻からヤマビル持ち帰り禁止令が厳格に発令されているので(まぁ普通はそうですよね)、持ち帰るわけにはいきません。しばらく観賞用に脇に置いてお茶をしました。

ヒルを鑑賞しながらコーヒーを飲んだのは初めてでした

 

レストハウスを後にしてから、駐車場の脇で最後のヤマビル観察を続けました。瓶の蓋を開けて息を吹きかけてみたり、二酸化炭素を直接かけてみたりして反応を確かめます。

息を吹きかけると精一杯に体を伸ばすのですが、その様子が気持ち悪くもあり可愛くもあるという不思議な感覚です。そう感じるのは安全な状況だと認識できている証拠で、少なくともヤマビルはジャンプして飛びついてはこないと確信できました。ただし想像以上に伸びるので、ジャンプしたという錯覚をうけても仕方ないかもしれませんね。

息を吹きかけると必死に身を伸ばして取り付こうとします

本当はヤマビルを殺してほしいというのが、行政の立ち位置なのでしょうが、どうも変な愛着が生まれてしまったため殺すのをためらい(それと虐殺は子供の教育上も良くないと思ったので)、元の谷へリリースしました。

逃がしたヤマビルが恩返しに来るとしたら、「悪い血をたくさん吸ってあげます」ということになるんでしょうか・・・。

 

最後に

レストハウスの方々がヤマビルにとても詳しかったためか、帰りの車の中で「大人はみんなヒルに詳しいの?」と素朴な質問をした娘が印象的でした。

帰宅後は、学校に提出するレポートを書き上げて、家庭での夏休みの自由研究」は完了です。あとは学校での発表を残すのみ。お世話になったレストハウスの方々に感謝しつつ、一連の動画素材を編集して公開させていただきました。

学校に提出するレポート(一部抜粋)

 

それでは、また別の記事でお会いしましょう。

 

ガク

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動画はこちら⇩

【自由研究 3年生】夏休みはヒルの研究 (前編)

夏休みの自由研究は「ヒルの研究」

こんにちは、がくんちガクです。

夏休みの宿題の代表格と言えば「夏休みの自由研究」ですね。毎年何をするか親子で頭を悩ませます。そんな小学3年生の娘が偶然思い立ったのがヒルの研究でした。

どうせやるなら本格的にフィールドワークにも行ってしまおうというわけで、サンプル数の多い「ヤマビル」を実際に観察対象とすることにしました。

登山に行くことが多い我が家ですが、ヤマビルについて深い知識があったわけでもなく、「何か得体のしれない吸血する怖い生物」という程度の認識で、少しの対策方法を知っているくらいでした。子供には「知らないことを想像だけで恐れない」ということを学んで欲しいと願った自由研究でもあります。

そんなわけで、今回のブログはヒルを題材とした経緯やフィールドワークの計画の様子を紹介したいと思います(フィールドワーク実施の様子は次回の記事)。

 

今年の自由研究は何にしようか?

毎年、夏休みが迫ってくると、今年の自由研究はどうしようか?と家族の会話が始まります。そして、自由研究を担当するのは、我が家では父親の仕事になっています。あくまでも自由研究なので、子供の自由な発想で考えて欲しいとは願うものの、現実的には難しいですよね。そこで我が家では、親の過度な関与のせいで「こなし仕事」にならないようにということだけを意識しています。

今までを振り返るとこんな感じです。

1年生

1年生の自由研究はルービックキューブでした。1面のみの揃え方を理解することをゴールとし(正確には完全1面という揃え方)、世の中に出ている手法を分類して、そのうちの一つの法則を学び、プレゼンテーションをまとめるということをしました。これは、パズルゲームのような遊びの中にも法則が存在することを認識し、それを整理して説明する一連の体験を目的としたものでしたが、1年生には内容が難しいので親の細かな指示が必要だったことは否めません。ちょっとハードル高かったかも。

2年生

2年生になると、学校のクラスで映画製作プロジェクトたるものを進めていたこともあって、家族旅行などの動画を自分で録って編集し、YouTubeに公開してみるという一連のワークフローを経験してもらうことで、学校での取り組みにプラスになるよう意識しました。作業の流れや感想を動画(成果物)と共に発表するということをやってみたのですが、編集作業の大変さに面食らった娘が、「将来なりたい職業」リストから子供に人気の職業「YouTuber」を抹消したことをよく覚えています。

2年生の「動画制作の自由研究」についてはこちらの記事へ⇩

3年生

そして3年生の夏(今年)。実は古くからの友人で北アルプスのとある山小屋の番頭(小屋番)をしている人がいて、その友人に娘の山小屋のお仕事体験(要は大人が出かけている間の子守り)を快諾頂いていた関係で、山小屋の1日をレポートするという自由研究が当初のアイデアでした。娘も夏休みに入る前からこの山小屋体験を楽しみにしており、山小屋の動画を撮ってプレゼンテーションを用意するなどのイメージをしていたようです。

ところが、北アルプスの前に体力トレーニングの一環で訪れた秩父武甲山で、偶然「ヤマビル」と「クガビル」に遭遇し、その衝撃的な様相に心奪われてしまったのです。帰りの車では、タブレットヒルの画像を検索して「キモッ! キモッ!」と大騒ぎです。「そんなに気になるなら、自由研究はヒルにしたら?」と半分冗談で言ってみたところ、「やる‼」と強い返事。興味が向く方向に後押ししてあげるのが自由研究の正しい姿と思う私は、全面協力を約束しました。

とは言っても山小屋体験しながらの動画は撮りたいとらしく、学校へ提出するレポートをヒルの研究に絞るというわけです(山小屋編もそのうちご紹介します)。

 

まずは座学から

ヒルの研究をするという時点で、フィールドワークまで行くという漠然とした方向性はあったのですが、まずはヒルという生物を頭で理解する必要があります。すくなくとも山で2種類のヒルを目撃し、その後の画像検索でも様々な種類を見ていた娘にとっては、なおのこと情報整理をしておく必要があります。

まずは親がヒルの生物学上の分類などの正しい情報をある程度理解し、ネット上でヒルの紹介記事を色々と読んだうえで、小学3年生が咀嚼可能な丁度良いレベル感で、情報の再構築をしてあげないと始まりません。

今回の娘のレポート

そこで日本国内の種に絞って代表的(特徴的)なものを抽出し、分かりやすい区分(陸生 vs 水生や吸血 vs 非吸血など)でマトリックス化する工夫をしました。そして抽出化した典型種については、その特徴(食べ物や生息域)の紹介もします。

ネットで落としてきた画像を、写真として現像し再掲(というかスケッチブックに貼るので再掲とは言わないですかね)するかたちで、各紹介ページを作りました。

情報を構造化した後は、娘にアドバイスをしながら自分自身で作図したり写真を張ったりしてもらい、娘のイメージ脳を刺激するように努めながら、ちゃんと理解して作成しているかに気を配りました。

少しでもキモいヒルがが可愛くなるようにと、キラキラのデコレーション用シールなんかを貼って可愛いヒルの絵を描いていましたよ。出来上がりの絵はなんかシュールでしたけどね。

座学だけでもヒルを勉強した感はあったのですが、やっぱり「リアル」にしないといけませんよね。フィールドワークでは、娘を精神面でも衛生面でも守り切る必要があり、それは「おとうさんマン」の仕事です。

フィールドワークの計画: 情報収集

東京からアクセスしやすく、もっともフィールドワークがしやすい対象は、考えるまでもなくヤマビルだろうと思いました。そしてヤマビルを深く理解するために、三重県子どもヤマビル研究会https://ameblo.jp/hiruken2bcqwd5y/)が手掛けた、「ヒルは木から落ちてこない」という本を参考にしました。

ヒルは木から落ちてこない(樋口 大良 (著), 子どもヤマビル研究会 (著) / 山と渓谷社

娘にはまだ読めないので、父親がサッと読んだうえで、山の経験と合わせて場所の特定やフィールドワークの方法を考えます。本で得た知識は随時娘との会話の中に盛り込んで、気が付いたらヤマビルに詳しくなっているように働きかけていきました。

それにしてもこの本は素晴らしい内容で、子を持つ親なら共感できる部分が沢山あるうえ、文中に描かれた子供たちの姿に感銘すら受けました。

 

フィールドワークの計画: ヤビツ峠に決定

登山の経験から、神奈川県の丹沢エリアでヒル被害が深刻化しているということは、以前から認識しており、まずは丹沢エリアということまでは確定と思っていました。しかし、今回は登山ではないため、丹沢の中でも特にアクセスが良くヒルが多い場所はどこだろうかと思案していました。

そこで偶然見つけたのがヤビツ峠レストハウスのオーナーが募っていたクラウドファンディング。それは、三重県の子どもヤマビル研究会をヤビツ峠に招いて、神奈川県の秦野市の小学生達と合同でヤマビル採取のフィールドワークを行うというもので、その旅費や宿泊費を援助して欲しいという内容でした。(記事を書いている23年8月28日時点で同募集は目標達成済みになっています)

本を読んで感銘を受けたばかりの私には、自由研究を進める愛娘の姿と、子どもヤマビル研究会や秦野市の小学生の姿とが被って見えてしまい、少額でしたが寄付の申し出にサインアップ。その際、娘の自由研究の話も加えた応援メッセージを残しました。後日、レストハウスのオーナーからのお礼のメッセージと共に、ヤビツ峠にも起こしくださいという一言が添えられており、それを見てヤビツ峠は確かにアクセス面でもヒルの多さの面でもありだなと思い立ったわけです。

参考:フィールドワーク後に記載したレポートの様子

 

 

長くなってきたので、この辺りで切りたいと思います。次回はヤビツ峠に赴いて、フィールドワークを行った様子を、動画と文章で紹介します。

 

ガク

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【旅レポ】石垣島と離島の旅 黒島 編

黒島の美しい景観を楽しんだ2日間

こんにちは、がくんちガクです。

前回の記事では台風5号の影響で天候が安定しない西表島で2泊過ごした様子をまとめましたが、今回は西表島を発ち、石垣島経由で黒島へと渡って2泊した様子を簡単な文章と2本の動画で紹介します。

黒島では台風5号の影響が海に少し出ていたものの、天候的には快晴で、美しい景色を楽しむことができました。黒島にいる間に台風6号が発生・接近し、痛い目にあったという落ちまであります。

今回の黒島の動画は2本(文中にもリンクあり)⬇

【石垣島と離島 2023 夏】八重山諸島旅行_Ep.4 [黒島到着 編] - YouTube

【石垣島と離島 2023 夏】八重山諸島旅行_Ep.5 [黒島スノーケリング 編] - YouTube

 

黒島に到着(黒島初日)

西表島での2泊が明けた朝、所定の時間にレンタカーを返してフェリー乗り場へ向かいます。午前10時ごろのフェリーで一旦、石垣島に戻ってランチをした後で、今度は人口より牛が多いという黒島に向けて出発。

石垣島から黒島へは30分程度ですが、フェリーが西表島の便に比べると小さいので、よく揺れます。娘はその揺れが楽しいようでした。

黒島に着くと、宿泊予約をしていた「民宿あーちゃん」の女将さんが運転する車で宿へと向かいます。台風さえ問題なければ滞在中にスノーケリングがしたいなどと会話をしながら、港から5分程度の距離を移動しました。

牛の多いのどかな風景

自転車で散策(黒島初日)

まずは宿にある自転車を借りて飲み物やおやつを買いに、島の中心からやや東よりにあるお店「たま商店」に向かいます。自転車は潮風による錆や経年劣化で良いコンディションとは言えませんが、それはそれでレトロな風情を漂わせていて、黒島の雰囲気にマッチします。

たま商店は宿泊先のあーちゃんから東へ2.5キロのところにあり、お店はコンビニという立ち位置なのでしょうが、昔の商店といった雰囲気で、旅行者には欠かせない存在。お休みは不定期だと思いますが、営業時間が10時~20時と長めなので助かります。

たま商店の右の壁は写真スポットだそうです

暑いのでビールやお茶を買い込んで、帰り道にあった郵便局や展望台を眺めながら宿へと戻り、すぐにビジターセンター、仲本海岸、黒島灯台など、島の西から南にかけてを散策。夕方には宿ゆっくりして夕食を頂きました。

黒島に到着した初日の動画はこちら⇩

 

スノーケリング(黒島2日目)

黒島の2日目はスノーケリングに挑戦。

実はSUPとボートでのスノーケリングを組み合わせて丸一日のツアーをお願いしてあったのですが、台風6号が迫る影響でボートを引き上げてしまい、ボートでのスノーケリングができない状況になっていました。

前日にガイドさんから提案を受けていたのが、SUPで珊瑚礁に漕ぎ出してスノーケルを行う半日のプランへの変更。他に選択肢もありませんから、もちろん提案を受け入れました。

この日のSUP&スノーケリングは仲本海岸から少し南に下ったあたり。ガイドはSea Lightの小倉さん(ホームページ: https://ishigaki-snorkel.jp/)です。

細かい内容は動画見ていただくのがいいと思いますが、最初から最後まで8歳の娘の面倒をみていただき、ありがたい限りでした。娘は宮古島に始まり、フィリピンやタイの離島など、様々な場所でスノーケリングの経験がありますが、今回ほどスノーケリングそのものを楽しんだ様子は見たことがありませんでしたよ

 

サイクリング(黒島2日目)

お昼ににスノーケリングを終えて昼食を軽く取り、昨日は回れなかった島の北側を散策することにしました。島の北側には是非見ておくべき「伊古桟橋」があります。この桟橋は国の有形文化財にも登録されている、全長354mの長い桟橋で、天気が良ければすこぶる美しい景色を見ることができます。

海に向かって自転車で走る感覚が新鮮

桟橋は自転車で走ることができるのですが、さすがに子供が自転車で進むのを見るのは緊張しました。聞けば娘も緊張したそうです。

桟橋の先端で海を眺めていると、やや離れたところに黒い複数の影があり、別の旅行者達がウミガメだと言っているのが聞こえました。

私もカメラを向けて構えるのですが、亀はなかなか頭を上げません。それでも時間をかけて複数ショット撮影することができました(詳しくは動画をご覧ください)。

桟橋の先端でアラベスク(バレエ)だそうです(娘さん考案)

桟橋を後にすると、次は西の浜を目指しました。西の浜はウミガメが産卵に訪れる浜のようで、手付かずのビーチといった雰囲気です。特に写真スポットというわけでもないので、様子を見ただけですぐに宿への帰路を急ぎました。

黒島の2日目(スノーケリングほか)の動画はこちら⇩ (動画公開はSea Light 小倉さん承諾済)

 

事件発生

宿に帰ってゆっくりしようとしたところ、航空会社からフライト欠航の連絡が届いていることに気が付きました。慌てて航空会社のビジネスサポートに電話したのですが、オペレーターが忙しく延々と待たされた上、営業時間終了になって受付されなくなってしまいました。

仕方がないのでネットで石垣島のホテルを一泊だけ確保して、フライトの変更は翌朝に再トライすることにします。翌朝は2時間近く保留を待ち続けてようやくフライトを変更できました。

しかしこの台風6号は沖縄エリアにしっかり停滞し、変更したフライトも直前に欠航。東京に戻るまでに欠航と変更のイタチごっこを3回も繰り返しました。ホテルも何度予約を録りなおしたことか。結局、5泊6日だった旅行が13泊14日になってしまったことは、一生の思い出として残るでしょう。

 

石垣島に戻ってからの8日間にも及ぶ暇つぶしについては、「石垣島 暇つぶし編」の動画として2~3本程度にまとめる予定です。気が向いたら文章にもしますね。

 

ガク

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【旅レポ】石垣島と離島の旅 西表島 編

沖縄旅行(石垣島と離島)- 石垣島から西表島

こんにちは、がくんちガクです。

2023年の夏休みは家族で石垣島とその離島の旅に行きました。当初は7月終盤からの5泊6日の予定が、台風によるフライトの欠航が続いたため石垣島周辺から離れることができず、13泊14日になってしまい、ある意味、忘れられない旅となりました。

今回の記事では、石垣島に到着してから西表島の観光を終えるまでの3日間の様子を、簡単な文章と3本の動画で紹介します。

今回の西表島の動画は3本(文中にもリンクあり)⬇

【石垣島と離島 2023 夏】八重山諸島旅行_Ep.1 [西表島ドライブ 編] - YouTube

【石垣島と離島 2023 夏】八重山諸島旅行_Ep.2 [西表島カヤック 編] - YouTube

【石垣島と離島 2023 夏】八重山諸島旅行_Ep.3 [由布島 編] - YouTube

台風5号が接近中

東京から石垣島へ飛ぶ前日になって、台風5号の影響が出てきました。

本来の計画では、初日に石垣島に到着したらすぐに竹富島にフェリーで渡って1泊し、その後は西表島に2泊、黒島に2泊という5泊6日を予定してたのですが、フライト前日に竹富島の宿から台風のため宿泊をお断りしたいという連絡が来てしまいました。

そこで急遽、竹富島での宿泊は断念して石垣島に宿を取り、予定通りの便で出発。

実際は、この台風5号は大した被害も出さず、石垣島をそれて北西の方向に消えて行ったのですが、この時は台風予測のみが頼みの綱だっため微妙な状況でした。

 

初日は石垣島で暇つぶし

予定していなかった石垣島での宿泊だったため、できることはお土産屋さんを見て回るくらい。到着初日にある程度の土産を買って、お茶をしたり早めの夕飯で泡盛を飲んだりと、のんびりと過ごしました。

この時は、まさか次に発生する台風6号で、この石垣島9日間の足止めをくらうとは思ってもいませんでしたが、それが現実となり始めるのは旅行の5日目以降のことです。

石垣島の離島フェリーターミナルにある具志堅用高像の前でシャドーボクシング

 

西表島の初日

石垣島に一晩泊まった翌朝に、離島ターミナルからフェリーで西表島へと向かいました。海は荒れ気味とのことでしたが、特に船酔いもなく快適な船旅で、西表島には1時間弱程度で到着

西表島に着くと予約していたレンタカー会社の送迎車が迎えにきてくれていて、その車でレンタカーのピックアップに向かいます。西表島は雨が降ったり止んだりと、どこかに台風があるのを感じる天気でした。

時間は早かったのですが宿に行ってみると、他の宿泊予定客はキャンセルとのことで、旅行者は我々だけ。部屋も用意できていたので、すぐにチェックインができました。

その後は、車で行けるところまで島を回ってみようということになり、まずは島の道路の始点(白浜港付近)へと走りました。そこから島の道路の終点を目指してドライブ開始。途中、いくつか目立った場所に立ち寄りながらのゆっくりドライブでした。

制限時速も40キロと遅めですが、鳥やら亀やらと何が飛び出してくるか分からない上、天然記念物のイリオモテヤマネコでも飛び出して来たら大変なので余計にアクセルが踏めません。

ちなみにこの時は島の道路の端から端までドライブしたのですが、動画では大原港で終了としています。実は大原港のより南は、緑の茂った田舎道で終点にはビーチがあるのですが、ちょうど終点付近で物凄いゲリラ豪雨に会い、録画どころではなかったという裏話です。

この日は飲食店の送迎車が宿まで来てくれたので、美味しい島料理と泡盛で乾杯しました。

西表島ドライブの動画はこちら⇩


西表島2日目はガイドツアー

宿泊していたの「ヴィラヒルギ」という宿ですが、この宿では「漕屋KAGUYA」(ホームページ:http://www.iriomote-kaguya.com/)というカヌーやトレッキングのガイドツアーも運営されていて、我が家は午前にマングローブの森を探検するカヤック、午後に水牛車で油布島へ渡るという、1日の案内をお願いしていました。

天気は相変わらず不安定でしたが、たまに降るという感じだったので十分楽しめると信じて出発。宿の宿泊者は早く出発できるメリットがあり、午前のカヤックではマングローブの森に一番乗り。誰もいない空間を思う存分楽しむことができました。帰り道では60~70人くらいの複数のツアー団体とすれ違いましたよ。

カヤックの動画はこちら⇩ (動画公開は漕屋KAGUYAの金子さん承諾済)

 

お昼に由布島(ゆぶじま)への渡渉場の近くで、ガイドの金子さんが作ってくれた八重山そば頂き、水牛車に乗って由布島へ渡りました。

のんびり由布島を散歩した後は、再び水牛車で西表島へ戻ります。

由布島の動画はこちら⇩ (動画公開は漕屋KAGUYAの金子さん承諾済)

 

この日の夜は別の飲食店の送迎車が宿まで来てくれて、島料理と洋食のフュージョンのお店でワインを頂きました。石垣島に着いてから島料理ばかり食べていたので、とても新鮮な印象で美味しくいただきました。

ほろ酔いで宿に戻ると屋外に光っている蛍の幼虫が沢山いましたよ。飛んでいる蛍ではなく、歩いている幼虫があんなにたくさん光っているのを見るのは初めてでした。

 

おかげさまで西表島では家族一同楽しく過ごし、次回は快晴の西表島に遊びに来たいと思いました。翌朝はレンタカーを返してフェリーで石垣島にほんの2時間程度だけ戻り、再びフェリーに乗って人口より牛が多いという黒島へと移動します。

 

それでは次回、黒島の記事でお会いしましょう。

 

ガク

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【ガジェット】動画制作のナレーション用マイク試行錯誤 - 録音したナレーションが片方からしか出ない -「マイクスプリッター」が神過ぎる! ついでにモニターヘッドホンも神!

【動画制作】動画制作のナレーション用マイクを試行錯誤したら大変なことになった話

こんにちは、がくんちガクです。

趣味で家族行事などの動画を制作してYouTubeに公開しています。動画に入れるナレーションが下手くそなのは仕方がないけれど、録音した音質を少しでも好みのものに近づけたいという欲求を満たすため、複数のマイクやその周辺機器について試行錯誤した足跡を、ここに記録しておこうと思います。

結果的にこんな大掛かりなことに

ニッチな内容ですが、以下のような方には特に参考になるはずです。

  • ナレーションの録音には、どんなマイクがいいんだろうと悩まれている方
  • ナレーションを挿入した際に、ヘッドフォンやステレオスピーカーの片方からしか音声が再生されないという問題に直面された方
  • アンドロイド端末で動画制作されている方

PCでの解決は簡単ですが、特にアンドロイド端末の動画編集アプリから直接録音される方には参考になるはずです。そんな方がどのくらいいらっしゃるかは不明ですけど。

ちなみにコンデンサーマイクとかダイナミックマイクという言葉については、ググっていただければいくらでも記事が出てくると思うので、この記事では説明を割愛します。

 

試行錯誤(前半) ー 機材のグレードアップ

FIFINE (K683A) USBコンデンサーマイク

動画制作を始めてからしばらくの間、ナレーションを録音したのはアマゾンで見つけた7,000円程度のUSBコンデンサーマイクでした。少し録音する程度だと気にならなかったのですが、フルナレーションの動画を作ってみて思ったのは、(動画編集アプリとの相性かもしれませんが)音量と感度とのバランスが悪く一生懸命喋っているような苦しいナレーションになっているなということでした。ちなみにUSBコンデンサーマイクとは、USBから電源供給するタイプのコンデンサーマイクで、オーディオインターフェイスという電源供給のための中継器が不要なタイプです。

FIFINEのUSBコンデンサーマイクamazonより写真を引用)

JOBYウェイボPOD USBコンデンサーマイク

次に考えたのは、マイク自体にゲインコントロール(感度調整)が付いたものなら先ほどの問題が解決するのではないかということでした。そこでJOBYのウェイボPODという15,000円弱程度のUSBコンデンサーマイクを試すことにしました。前評判は悪くなさそうです。実際に使ってみて、確かにボリュームと感度の関係はましになったのですが、音声がデジタルというかドライで低音域の深みが無いサウンドで、これはこれで使えるのですが、声に重みが無いことが悩みの私は、自分ではなく「機材にできること」をもっと追及してみたくなりました。

ゲインコントロールが付いたJOBYのUSBコンデンサーマイク

Donnerオーディオインターフェイス

次に考えたのは簡易的なイコライザー機能を持ったオーディオ・インターフェイス(マイクとタブレットを中継する機材)を導入することでした。早速、12,000円程で販売(アマゾン)されていたDonner社のオーディオインターフェイス(マイクセット)を購入してみました。感想は、先ほどのJOBYのUSBコンデンサーマイクに少し音質調整が付いたくらいという感じでした。問題は、イコライザーでエフェクトをかけた音が、モニター用のヘッドフォンで聞いている音と実際に録音された音とで異なったため、とても録音のしにくい状況になったということです。あまり調整しなければ問題ないのですが、それでは本末転倒ですし、そもそも求めていた音質とは異なりました。本機はナレーション録音というよりは、ポッドキャスト向きの便利機材として向いていそうですね。それでもバーブ機能(エコーのような響く声)は面白いので、何かには使えそうです。脇に置いてたまに使ってみようと思いました。

バーブ機能だけは今後も利用したいDonnerのオーディオインターフェイス

Audio-Technica AT2020コンデンサ―マイク および FOCUSRITE Scarlett 2i2 3rd Gen

ここでとうとうリアルなコンデンサーマイク(InとOutの両方がキャノン端子になっていて、48ボルトの電源供給が必要なマイク)を考えました。もう完全にマイク沼にはまっています。世の中で一番売れているという廉価なAT2020の中古(新品同様1万円)を買うことにしたのですが、そのためには電源供給可能なオーディオインターフェイスが必要です。値ごろ感と性能を一生懸命リサーチして、FOCUSRITE Scarlett (2イン2アウト)の3rd ジェネレーションを丁度2万円程で購入しました。ここでソロタイプではなく、偶然でしたが2イン2アウトを選んでおいて幸運でした(理由は後ほど)。

AT2020 コンデンサ―マイクとFOCUSRITE Scarlett 2i2 3rd Genオーディオインターフェイス

 

ちなみにオーディオインターフェイスアンドロイドに繋ぐのは、相応の覚悟が必要です。音響機器というのは、iPhoneiPadのOSとの相性は良いのですが、アンドロイドOSだと各社で仕様がバラバラなため、機能しないことが割とあるとのこと。最近のアンドロイドOSはようやく仕様がそろってきているらしいので、Windowsに対応する機材であれば動くことがある程度予想できますが確約はできません。誰かがアンドロイドにつなげているという既成事実がある実機を必死にリサーチし、少しでも可能性を高めるという努力をしました(ちなみにアンドロイドOSのバージョンでも結果が異なります)。

 

購入した機材が届き、早速タブレットに繋いで録音してみます。モニターから聞こえる音は素晴らしい質感でテンションが上がりました。ところが、録音した音声を聞いて愕然。ヘッドフォンの片方からしか音が聞こえないのです。

 

試行錯誤(後半)- 音が片方しか出ない ステレオ vs モノラル 

ここからは機材のグレードアップではなく、問題解決に対する出費と試行錯誤の記録です。素人の私でしたが、片方しか音が出ない理由をあれこれ調べて以下のように理解しました。

まず音が片方からしか出ない原因は、マイクを通した音声データはモノラル音源として信号が流れますが、受け取ったソフトやアプリがステレオ音源を受信するという設定になっていると、片方の信号が足りないステレオ音源が録音されます。そうするとステレオ再生しようとした際に、片方の音が無いという再生になります。

1本のコードに流れるモノラル信号がタブレットでステレオ信号として受け取られている

これを改善しようと思うといくつかの方法があります。

  1. アプリやソフトの設定をモノラル録音にする
  2. マイク2台で物理的なステレオとして録音する
  3. モノラル信号を2本に振り分けてアプリやソフトにステレオ信号だと勘違いさせる
  4. モノラル設定可能な音声録音専用のアプリを探して別取りしたものを編集で乗せる

1のアプリの設定をどうにかするのは、私の使っているアプリではどうにもならないことが判明しました。PCの音声録音ソフトや高機能の動画編集ソフトを利用されている方は、ソフトの設定をステレオ録音からモノラル録音に変えれば済む話ですが、アンドロイド端末のアプリだと、その設定すらできないことがあるということです。

 

2のマイク2台も考えましたが、セッティングが大掛かりなうえ、音声のタイミングがずれたりしないのだろうかと、色々と考えてしまったので試さないことにします。同じマイク2台揃えるのも微妙ですしね。

 

3はオーディオインターフェイスが2インだからこそできることで(ソロだとできません)、これは試してみようと思いました。思い浮かぶのはモノラル信号を2本に振り分けて同じ信号を流す分岐器の導入です。しかし分岐器は電源供給の流れを止めてしまうため、電源供給の必要ないダイナミックマイクでしか実現できません。完全にマイク沼にはまっていた私は、新たにダイナミックマイクまで購入するに至ります。

 

4は編集が面倒過ぎてやめておきました。でも別の理由から、別取り用のレコーダーは購入しました。そのレコーダーですべての音を取るのは、さすがに撮影とデータを扱う負荷が高いのでやめておきます。

 

Audio-Technica AT2040ダイナミックマイク および モノラル分岐コード

本マイクはポッドキャスト用として定評のあるダイナミックマイクで12,000円程の商品です。先ほど紹介したDonnerのオーディオインターフェイスの付属マイクの代わりにAT2040をつないでみたところ、それだけで音質の改善が見られました。そして本命の分岐器(今回は分岐コードを利用)をオーディオインターフェイスの2inの両方の入力端子につなぐことを試します。

AT2040 ダイナミックマイク

結論から言うと、片方だけ録音できている時よりも音量が低下しました。ただヘッドフォンの両方から音は出ているので、一歩前進ではあります。電気機器音痴の私では理由は定かではないのですが、信号が弱くなっているような印象でした。でも信号自体は弱くはならないはずなので、やはり電圧(電流?)の問題なのでしょうか。困りました。

 

ART SplitCom Pro マイクスプリッター・コンバイナー

何か方法はないものかと考えていたら、偶然にもサウンドハウスさんから、マイクスプリッターという機器が販売されているのを発見しました。しかも6,000円程度(2023年3月現在)です。

マイクスプリッター

この機材は、コンデンサーマイクへのファンタム電源の供給を確保したまま、モノラルの信号を2本のアウトプットに振り分けるものだということでした。通常は、1本目はメインのアウトプットに流して、2本目の分岐はモニター用のスピーカーを鳴らすのに使うなど、ボーカルがステージで使うのによさそうな機材です。

先ほどダイナミックマイクからの分岐を試していた私には、「これでコンデンサーマイクをつなげば音質は改善するはず」という謎の自信がありました。唯一の懸念は、ファンタム電源供給が悪さをして機材を破壊しないかということですが、マイク沼にどっぷり浸かっているオジサンは「当たって砕けろ」のマインドしかありません。

 

擬似ステレオ信号化の結果検証

そして商品が届き追加のキャノン端子ケーブルも用意し、運命の開通式!

やりました! AT2020の細やかな音をそのままタブレットに流してくれる上、ちゃんとヘッドフォンの両方の耳から音が聞こえます。しかもパワーダウンはなく、ゲインも絞り気味で使えます。最初のマイクからは大幅な音質の改善です。

大幅な改善があった分、自身のナレーション技術の弱点も沢山浮き彫りになってはしまいましたが、当初目的だったところまではたどり着きました。

ただこの時点で録音時に聞く音と、録音後に別のヘッドホンで聞く音との差に不満が出てきました。これはゲーミング用のヘッドフォンを使っていたせいだと推測しました。

マイクに電源供給しながら信号を2本に分岐して擬似ステレオ信号化

 

 

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) HD25 モニターヘッドフォン

そんなわけでモニターヘッドフォンを導入しました。

それまで安価なゲーミングヘッドフォンに比べ、不満だった録音時の音が一気に改善しました。本当に細かいノイズまでよく聞こえるので、モニターヘッドフォン最高です。

ソニーCD900STというのが、スタジオ録音の定番とされていて、価格もゼンハイザーHD25と同じ15,000円程なのですが、散々迷ったあげくHD25にしました。このHD25はDJの世界では定番のようです。

お店でそれぞれの装着感を比べてみたときの一番の違いは重さで、ソニーは「なんか重いな」と思い、ゼンハイザーは「軽くて貧弱そう」でした。

最終的に軽いほう楽だと思ったのと、ソニーSD900STを手に取ってまじまじと見た時に「ダサい」と直感的に思ってしまいました。見た目については完全に感性の問題なので、参考にならないかもしれませんが、結局こういうのって自己満足が重要です。流通量的にはソニーのほうがアフターケアも万全そうですけどね。

 

最後に

振り返るとマイクとオーディオインターフェイス、モニターヘッドフォン、追加のケーブルやマイクスタンド、などの周辺機材を含め、約10万円という浪費の旅を進んでしまいました。

「もはや動画編集用のPC買って高性能な無料編集ソフト入れたら?」というところの一歩手前まで来てる気がしますが、そうすると場所を問わず隙間時間にさっと編集するような私の動画制作スタイルにマッチしなくなるのです。

最初からiPad proでやってたら解決してたのかな?とは頭の片隅で思うものの、頑なにアンドロイドユーザーを貫く中年オジサンでした。それはそれで楽しいんですよね。

次はどんな泥沼にはまるのか・・・

 

ガク

★がくんち - Gaku's Base★