【登山】小4の夏休みの自由研究は黒部源流へ(薬師沢小屋 2024年夏)

目次

小4の夏休みは薬師沢小屋へ(2024年)

こんにちは、がくんちガクです。(当記事の一部に広告を含みます)

去年(2023年)の夏休みに黒部源流の薬師沢小屋にお邪魔して、山小屋をキッザニア状態で堪能した娘のアヤノでしたが、早いもので1年が過ぎました(2023年の記事と動画👉リンク「前編」)。今年(2024年)の夏休みにも薬師沢小屋に行きたいという娘と、小学校の夏の自由研究(宿題)をしながらの登山にしようという話になり、高山植物の写真を撮りながら歩いて最後に情報をまとめるフィールドワークに合意しました。もちろん山小屋のお手伝いもする気満々の娘。

去年は仲間2人を加えた4人での山行でしたが、今回は皆の予定が合わず親子2人のみでの山行です。薬師沢小屋の小屋番(番頭)であるやまとけいこ氏とは、共にカナダのユーコン川で370㎞川下りをしてきたばかりだったので、近所の友人に会いに行くような感覚でしたが、娘にとっては1年ぶりの再会。(ユーコン川下りの記事と動画はこちら👉リンク「カナダ・ユーコン川遠征」

動画では、道すがらの高山植物の撮影から山小屋で就寝するまでの1日目の様子と、2日目の朝から3日目の下山にかけての様子をそれぞれ前編と後編として公開しています。

今回の山行の様子は以下の2本の動画でどうぞ⇩
【黒部源流 薬師沢小屋_前編】小4夏休みの自由研究は高山植物の研究に北アルプスを訪れた – YouTube
【黒部源流 薬師沢小屋_後編】お手伝いとイワナ釣りを楽しんだあとは涙の別れ – YouTube

折立から薬師沢小屋へ

助手席でぐっすりと眠る娘を横目に見ながら、夜中の北陸道を飛ばして富山へ向かいます。途中のSAで、娘が人生初の「富山ブラック」(ラーメン)を食べるのですが、「しょっぱい」という率直な一言。高速を下りてしばらく一般道を走ってから、立山アルペン村の駐車場で数時間の仮眠を取り、いつものように有峰林道のゲートに並んでから折立の駐車場を目指します。去年は有峰林道を走行中に熊を見かけたのですが、今年は見かけませんでした。それでも駐車場付近では少し緊張します。

相変わらず怠惰な感じで登山の準備をしてから、ゆっくりと出発。娘は妻のお下がりである10年前のデジカメ(リコーのCX5)をポケットに入れて歩きながら、道端の草花を撮影していくのですが、その場でポケットタイプの高山植物図鑑を見ても植物の特定は困難でした。仕方がないので小屋についてからゆっくり見ようということに。

三角点で休憩中(標高約1870m)

太郎平を経由して、薬師沢沿いの谷に下りるくらいまでじっくりと植物の写真を撮りながら歩きました。他にも途中でサングラスを落として探しに戻ったり、紛失したことに涙を流して落胆しながら歩く娘をなだめたりと、時間をふんだんに使いながら歩いてしまい(もちろん太郎平小屋で生ビールを2杯も飲んでしまった父親のせいもあり)、薬師沢小屋付近に着いたのはかなり遅い時間。もしかしたらヘッドランプが必要になるかもしれないと、途中で準備していたほどでした。

あまりに到着が遅いので、何かあったんじゃないかと心配になって見に来てくれた小屋番のやまとさんと途中で鉢合わせ。娘は「やまとさ~んと駆け寄ってハグ。小屋に着くと、去年もお世話になった従業員の一人クミコさんにも会えました。

小屋の従業員達と一緒に夕食をいただき、そのまま晩酌をしながら色々な話に花が咲きます。下界からいくつかお土産を持ってきたのですが、そのうちの一つは当方「がくんち」がお世話になっている「やすまるだし」のだしパック。従業員の皆さんに差し上げました。ユーコン川下りでは欠かせない調味料だったので、やまとさんにとっては思い出の商品です。本当においしいのでお勧めです。(やすまるだしに関する過去記事はこちら👉リンク「【料理/食育】だしパック頂上決戦 ― 8種類のだしパックを比較してみた」

手土産にやすまるだし

 

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植物などの写真(9歳女子の作品)

話を少し戻して、小屋に着くまでに撮影した植物の写真を一部並べておきます。あくまでも娘の作品なので、写真としてのできばえはご愛敬でお願いします。山小屋で見つけた雑誌や自宅で図鑑やネットで調べた情報で植物の名称にあたりをつけていますが、100%正しいかどうかは自信がもてないのであしからず。

登り始めてすぐに目につくアカモノ

リンドウは猫が食べると酔うらしいですね

花粉症の敵ブタクサ

通常は集まって咲いているクモマニガナ

おそらくミヤマママコナ

娘がバナナみたいだというニッコウキスゲ

コスモスっぽい風貌だけど不明

稜線付近で見かけたコイワカガミ

ウメバチソウ(稜線付近)

アルカロイド毒があるコバイケイソウ

エゾシオガマ

線香花火みたいなモミジカラマツ

シナノキンバイ(右)

キンコウカ

独特な雰囲気のキヌガサソウ

登山時ではなく下山時に撮った一枚(ヨツバシオガマ)。太郎平小屋の脇にたくさん咲いていて綺麗でした。

ヨツバシオガマ

絶対に触ってはいけない毒草ということでトリカブトも見せてあげたかったのですが、見つけることはできませんでした。代わりにトリカブトほど強くはないが、同類のアルカロイド毒を含有するコバイケイソウを見せてあげることはできました。コバイケイソウは山菜のウルイと間違われがちなユリ科の植物です。子供にとっては毒草というのは、「毒=怖い=怖い話=ワクワクドキドキ」と変換されるようで、見る分には楽しいみたいです。

以下は番外編ですが、娘曰く「山で見たキモイもの」だそうです。ちなみに私は天然のキノコには詳しくなくて、カエンダケ(猛毒)、タマゴダケ、マイタケ、ナメコ、マツタケ以外の見分けがつきません。

種類は不明ですがキノコです

変な形のキノコだそうです

大人の親指より大きいナメクジ

山小屋で2泊

去年は朝4時には起きてお手伝いを始めていた娘ですが、今年は疲れに勝てなかったのでしょう。起きた時には朝食準備が終わってしまっていたようです。従業員用の朝食準備だけお手伝いして朝食をいただき、小屋の清掃に参加しました。私はコーヒーを飲みながら娘が撮影したデータと小屋の書籍とで高山植物の名称を調べます。もちろんあたりを付けただけで、自宅で娘をサポートするのが目的です。娘の自由研究ですからね。

この日は釣りにでかけようかと思っていたのですが、雨のため2度寝することに。起きてからも暇していたら、小屋の食材の仕込みを手伝ってくれないかと言われたので了承しました。30年以上昔の私は見習いコックだったこともあり、料理に関する一通りのことはできることがお役に立って良かったです。そうこうするうちに雨が上がって川の流れも落ち着いてきたことから、釣りに行ってみようということに。

テンカラ竿片手にポーズを決める娘

娘は小屋の従業員の皆さんにお世話になりながらイワナを釣らせてもらい、私は皆さんに甘えて娘をお任せし、一人でイワナ達と遊んばせてもらいました。子供のころから毛鉤(フライフィッシング)ばかりやってきたのですが、最近はルアーを楽しむようにもなり、今回はルアーしか持ってきませんでした。黒部源流は毛鉤では釣れすぎてしまうので、釣れないことに試行錯誤するほうが好きな偏屈者の私には、ルアーへのイワナの反応くらいが余興としてはちょうど良いように思いますただルアーはフックが大きいので、釣れた魚がやや痛々しく見えるのは否めませんね。少なくともりバーブレス(返しなし)のフックにしておくくらいの配慮はしてまいますけど。ちなみにルアーはなんでも釣れますが、個人的にはグラスロッドにスプーンを主体にしたスタイルが、ノスタルジックな雰囲気があって好きです。

 

娘は釣りの後も受付や厨房で悠々自適にお手伝いを楽しんでご満悦でした。

受付で無線による定時連絡中のやまとさんと

ちなみに小屋番のやまとさんは、山小屋のオフシーズンにはアーティスト活動をされているので、こちらに代表著書を紹介しておきます(広告)👇

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👆1作目が文庫本になりましたね

下山と自由研究

登山開始から3日目の今日は下山日です。照れなのか寂しさなのか、小屋の皆さんへのお礼と別れの言葉がどうしても言えない娘に、気を使ってくれた皆さんからの温かい言葉。それを聞きながら涙を流し始める娘。9歳というのはまだまだ純粋なのですね。荷造りを終えてから、恒例の集合写真を撮り下山を開始します。丸一日以上も小屋でゆっくりしたおかげで、山道を進む足取りも軽やかです。

この夏お世話になった皆さんと

薬師沢小屋からの下山の核心である、太郎平への登り返し相変わらずの厳しさですが、飛び交う虫の羽音を恐れた娘は、父親のことなど脇目もふらずに飛ぶように先に行ってしまいました。危ないので一人になってはいけないといつも言っているのですが、特に危険個所もないし、なにより中年男の重い足取りにつき合わせるのもかわいそうなので、この場所では仕方ないかな。登り終えてようやく太郎平小屋が見えるといつもほっとします。

裏から見る太郎平小屋

太郎平小屋ではラーメンを食べながらゆっくり休憩しました。ここの小屋番にも「やすまるだし」を手土産で渡してから歩き始めます。今の太郎の小屋番は、以前は薬師沢小屋の小屋番で、その頃にはいろいろとお世話になったものです。

東京の自宅に戻ってすぐにデジカメのデータを大手家電店でプリントし、娘と書籍やネットで調べるという苦行を数日続けました。なぜ苦行かというと、なかなか情報に行き当たらず四苦八苦した挙句、本当の正解はよくわからないという気持ち悪さがあるからです。それでもなんとかスケッチブックにまとめてクラスでの発表の練習したところで、娘の宿題が一つ片付いたことに胸を撫で下ろしました。

全部で16ページ程度の作品でしたが、抜粋で半分ほど掲載しておきます👇。

クラスでの発表はうまくいき、生徒も興味津々に話を聞いてくれたそうですよ。

この記事に目をとめていただきありがとうございます。またお会いしましょう。

★がくんち – Gaku’s Base★

山と旅のイラストレーターやまとけいこ著書👇

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