ナレーションで遊んでファンタジー動画にリメイクしました
こんにちは、がくんちのガクです。
家族&友人たちと行った斑尾高原スキー場でのVlog動画を、ホラー系の冒険ファンタジー設定のナレーション挿入や音源変更でリメイクしました。
原作のVlogとは全く異なる印象に仕上がり、制作自体も結構楽しかったですよ。「悪魔と精霊の戯れる山 - 冒険者たちの物語」と題して、悪魔憑きになった子供たちを救うストーリー展開なってます。
特にこの記事で発信するメッセージは無いのですが、設定とナレーション原稿の備忘録として、ここに残しておこうと思いました(実際の録音とは微妙に異なる箇所あり)。
正直、動画を見ないで原稿を読んだだけでは「なんのこっちゃ?」という内容です。ご興味のある方は、「こんな風にして動画作ったんだ」という程度に見てもらえたら嬉しいです。
ナレーションって難しい
ナレーションって、声に自信の無い私には結構ハードル高いんですが、本当に難しいですね。録音した自分の声を聴いて「あちゃー」という感じではありますが、そう言っていても仕方がないので、思い切って作品化してしまいました。見てくださった方が一人でも「くすっ」と笑ってくれたら幸せです。
最初はアマゾンでポチった5,000円くらいのUSBコンデンサーマイクで録ったのですが、高品質のコンデンサーマイクが欲しいなと思いました。近々「ナレーション用マイクについて試行錯誤」といった内容の記事を書くことになるでしょう(ちなみに公開した動画は、すでに試行錯誤を経て録りなおしたものです)。
設定
「伝説のお宝が眠るという山に冒険者達が向かう。子供が悪魔憑きとなり教会の助けを求めるが、精霊の加護を受ける必要があるという。冒険者たちは精霊を探して深い林に分け入っていく。悪魔と精霊が戯れるこの山に眠る宝とは、いったい何なのか・・・」
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ナレーション原稿
(プロローグ)
伝説の宝が眠るという山に向かう冒険者達。一行は雪上の高速移動のためにスキーを利用することにした。若き冒険者の装備を入念に確かめる大人達。その様子は(真剣そのものであった。
ここから冒険が始まる。
(悪魔の噂)
緩やかな坂を滑り降りると広い平坦な場所に、村人たちが集まってひそひそと話している。「山の悪魔」という言葉が聞こえたような気がして不安に思ったが、とにかく山を登った。
山頂で突如襲った得体のしれない霧で、父親が娘と仲間を見失った。慌てて探す父親だが仲間の姿は見えない。
あろうことか、隣の山まで来てしまった父親。通信機がつながり合流地点に急ぐことになった。幸先が悪い。あの霧は何だったのか。
分岐を間違えていたようだ。娘と仲間の待つ場所へ急ぐ父親。
(冒険仲間との合流)
この宿場町で幸運が訪れる。
なんと、別行動をしていた冒険者の仲間に遭遇し、行動を共にすることになったのだ。これは心強い。
久々の再開に酒を酌み交わす仲間達。しばしの安らぎが訪れる瞬間である。
これが冒険者に伝わる伝統的な乾杯の儀である。こうして仲間たちは結束を高めるのだ。
冒険を求め再び山に向かう冒険者一行。この時、父親の脳裏には一抹の不安がよぎっていた。
(奇妙な行動)
何か様子がおかしい。
ここで仲間たちが高らかな笑い声とともに攻撃を仕掛けてきた。全員、何かに憑りつかれたような目をしている。一瞬、村人がささやいた「山の悪魔」の一言が父親の脳裏に浮かんだ。
仲間はしばらくして正気に戻った。何も覚えていないらしい。やはりこの山には何かがある。
・・・ここで突然、不気味な笑みを浮かべて一回転する娘の首。
・・・得体のしれないドス黒い泥水のような液体に、芋を浸してすするという奇行。
・・・うつろな目で肉に貪りつく、普段は見せないような貪欲さ。
・・・突然の人間離れした動きで仲間の体力を奪っていく娘。
・・・まるで足元から地中に引きずり込むように、仲間の意識を失わせてしまった。
これらは紛れもない悪魔憑きの症状だ。
(教会)
翌朝、正気を保っている仲間たちと相談し、娘を教会に預けることにした。
日の光を避けるようにフードをかぶる娘。これは末期症状かもしれない。
この日も朝からこの山の何かを渇望する冒険者達が集まっていた。
教会本部には、大勢の子供たちが集まっていた。こんなに悪魔憑きがいるとは驚きである。耳をつんざくような子供の叫びが痛ましい。教会によるお祓いの儀式が始まった。
教会によると、子供たちの悪魔憑きを治療するには、急いで山に住む精霊の加護を受ける必要があるということだった。加護を受けた後に、麓の神殿で神の水の施しをうければ、すべてが浄化されるらしい。娘と離れた冒険者たちは完全に正気に戻っていた。そしてその心には、「村の子供たちのために必ずやり遂げる」という強い誓いがあった。
(精霊探し)
まずはあの辺りから探ろう。ゆっくりと林に近寄る。
いざ林に入ろうとしたその時、 突然何かに頭を殴られてよろける父親。
林への侵入を拒むのは悪魔なのか。ここは諦めて別のルートを探ることにした。
一行は再度上から探ることにした。悪意を含んだような冷たい風が、彼らの肌に突き刺さる。
先ほど感じた「何か」をより強く感じる場所に出た。
全員の迷いが確信に変わった。精霊はこの場所にいる。
なかなか見つからない。
またやられた! 何者かが彼らの行く手を阻もうと必死になっているらしい。
執拗な嫌がらせが続く。これは悪魔に違いない。
(精霊の加護)
一行が再び同じ場所を探る。娘の母親も林に入るが、またしても悪魔の邪魔が入る。やはり倒されてしまった。
あやうく木に激突しそうになった父親。これも悪魔の仕業だ。
その時、林の下の方で皆を呼ぶ仲間の声が木霊した。声の方に向かい、大急ぎで滑り降りる。
精霊の加護を受けた今、満身創痍の仲間を離れ娘のもとへ急ぐ父親。途中、多くの他の冒険者たちの屍をも超えて進んだ。振り返っている余裕はない。
(神の水のある神殿)
教会に着いた。約束の時間に間に合ったようだ。
娘は父親と一緒に仲間達との合流地点に向かった。
憑き物が落ちた娘の様子は、なんと晴れやかなことか。
仲間との合流を果たした。全員無事だ。
麓の神殿で神の水の施しを受けることで、すべてが浄化される。
そして冒険者たちは悟るのだ。この冒険で得た勇気と友情こそが、この山に隠された宝だったということを。
(End)
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こういう頭の使い方も楽しいですね。
またお会いしましょう。
ガク
★がくんち - Gaku's Base★