【登山】家族で山梨県の十二ヶ岳へ登る – 小学2年生

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家族で十二ヶ岳登山

こんにちは、がくんちガクです。

今回は十二ヶ岳(じゅうにがたけ)に家族で登りました。この山は、山梨県富士河口湖町の西湖のすぐ脇にある、標高1681m の山です。小学2年生の娘にとっては、まるでバリエーションルート(一般登山道ではないものをバリエーションと言います)と見紛うような険しい山でしたが、娘にはそれが楽しかったようで、今のところ「十二ヶ岳が今までの山で一番楽しかった」と言っています。

西湖 自由キャンプ場を予約

11月の初旬、富士五胡の一つである西湖(さいこ)の湖岸に位置する自由キャンプ場に家族キャンプに出かけることにしました。たまたま子供の学校の休みが重なったため、2泊してのんびりする計画です。

5年ほど前にも利用させていただきましたが、湖岸の静寂の中でゆっくりできる大人向けのキャンプ場です。隣が温泉なのも快適。

ちなみにこのキャンプ場、自由という名前とは裏腹に、沢山のルールが設けられています。特に音に関しては厳しくて、犬連れの場合は「吠える犬禁止」という感じで、我が家も小型犬を連れて行くので少し緊張しました(愛犬は全然吠えないのですが、急に変貌しないという保証はありません)。

きっと過去に色々あったのでしょうね。オーナーさんの苦労が想像できます。そのおかげで静寂が保たれているのですね。

山梨百名山の十二ヶ岳に狙いを定める

さすがに二日間もテントで寝転がっているわけにもいかないので、色々リサーチすると、至近距離にいくつか登山向きの山があるようでした。その中で最もポピュラーなのが、無毛山から十二ヶ岳への縦走ルートです。

しかしながら、無毛山側から十二ヶ岳のピークに向けての登りには、スリリングな吊り橋や長い岩場の急登があるようで、なかなかハードな印象を受け、小学校低学年の子供にはどうだろうと考えてしまいました。

地形図を見ても確かに急ですし、この辺りの山は初めてなのでリスクを測りかねます。測れないリスクのために使わないかもしれないロープや登攀用具を持っていくことはしたくありません。

(十二ヶ岳についてヤマップから引用⇩)

十二ヶ岳(じゅうにがたけ)は、山梨県富士河口湖町に位置する標高1681mの山である。富士山の北側に連なる御坂山地には、三ツ峠山・御坂山・黒岳など様々な富士山の展望峰が連なっているが、十二ヶ岳周辺は切り立った痩せ尾根になっており、この山塊有数の難所である。特に東側の毛無山・十一ヶ岳との間のキレットと呼ばれる鞍部に架けられた吊橋は、なかなかのスリルを味わえる場所として有名。

十二ヶ岳(山梨県)の最新登山情報 / 人気の登山ルート、写真、天気など | YAMAP / ヤマップ

十二ヶ岳は山梨百名山ということで、ローカルでは割とポピュラーな山だとは察しがつくのですが、それでもローカルな山というのは、水場が無いとか登山道がボロボロとかは普通だったりします。

家族連れということもあり、用心深く考えながら情報を探すと、無毛岳からの縦走ではなく、十二ヶ岳山頂へのピストン(同一の登山道を往復)というルートも登られているようでした。

それなら一番気がかりだった長い岩の急登は、山頂の反対側になるので避けられるのと、自由キャンプ場から登山口まで歩いて数分という便利さもあって、このピストンのルートに決定しました。

登山時の様子

キャンプ場から出て右に向かい、温泉の正面を左に曲がります。

そうすると数十メートルくらいで右手に登山道の入り口が現れます。

ここから登山道伝いに尾根を登っていくのですが、この尾根に取り付いてからしばらくは足を上げる度合いが高い結構な登りでした。

余談ですが、登り始めの30分くらいは交感神経と副交感神経のバランスの関係か、それとも自律神経の関係なのか、体にスイッチが入っていないためとても息が上がりやすく、今回のように最初から急登なのは一気に心肺に負担がかかってかなりキツイです。長く山をやっていて、最初の30分でまず休憩(緩い登りなら30~60分のどこかで休憩)が効果的だと感じています。

さて、歩いては止まりということをしばらく繰り返していると、尾根の鞍部に出たようで、ここからは驚くほど緩やかな歩きが続きました。最初の急登とは裏腹に、のどかなハイキングという感じです。

そのうちまた急になってきて、手を使って三点支持のような感じにしないとバランスが保てない場所が増えてきます。

さらに岩場も出てきたので、娘にヘルメットをかぶってもらい、万が一の転倒に備えてもらいました。ここから山頂手前くらいまでは、娘にとっては楽しいアトラクションのようなもので、緊張しながらも嬉々として登っていきます。

私は、「これは下りが心配だな」と考えながら、果敢に攻めていく娘を追いかけます。

(動画:【十二ヶ岳】小学生の家族登山 7歳 / Family trekking – YouTube

 

山頂はこじんまりしていて、小さな社と看板だけがある必要十分なスペースという感じです。正面の富士山と眼下に見える西湖がとても美しく目の保養になります

この時、動画を撮影しようとしたら一眼レフのディスプレイににエラーメッセージが出て、SDカードの問題で録画ができないとのことでした。データは大丈夫なのかと一抹の不安が頭を過ります。機材トラブルは仕方ないので、他のカメラでいくつかの動画を撮影し、一眼レフはザックに仕舞い込んですぐに下山を開始しました。

(自宅にて撮影)

下山時の様子

下りが始まるとすぐに、危惧していたことが現実になりました。とても足場が悪いのです。公開している動画では妻や娘がこけるシーンが多数残してありますが、動画になっていないのも含め、娘だけで7~8回は尻もちをついていました。

危険個所で転んでいるわけではありませんが、何気ない場所でも乾いた土と斜面で足元が滑りやすいです。あちこちにトラロープが張られているのですが、それを妻と娘で同時に使うものだから、当然バランスを崩して転びます。

危くはない場所なので、何も言わずに放っておいたのですが、案の定キャーキャー言って何度もすっ転んでいました(もちろん危ないところでは一人ずつと指示していますよ)。

ゆるやかな尾根の鞍部あたりでは、木の葉に隠れていた木の根に横滑りした娘が膝を殴打して、大泣きするという事件もありました(これは動画には撮っていません)。

尾根の袖(登る時の尾根の取付き)部分は、脚力の強い私にも結構タフでした(体重のせいでもありますけど)。娘は私のアドバイスを吸収したようで、低重心でフラットな脚運びで転びにくい体重移動をいつのまにか習得し、鼻歌を歌いながらするすると下っていました。

木々の間に道路が見えるようになってからも、相変わらずの急な下りにお腹いっぱいになりながら、ようやく登山口に到着。それにしても、よく転んだ下山でした

下山後に

下山を終えたのは、アタック開始からちょうど6時間後でした。子供の足というのと、撮影しながらの登山ということで、通常より2~3割は多くかかっていると思います。

すぐにテントに戻り、お風呂セットを持ってお隣の「いずみの湯」へ。下山後の温泉は気持ちが良いですね。その後は焚き火をして、静かでスローな晩酌を楽しみました。

後になってSDカードのエラーは本物で、中のデータは個人ではリカバリーできないことが判明しました。そのため公開動画には一眼で撮ったシーンがありません😢。

消えたデータは紅葉のシーンのほか、私が富士山をバックに風に舞う落ち葉を撮ろうして、風とタイミングが合わずに自作自演を試みたものや、その様子を見てケラケラと笑っている妻子の笑い声もありました。

娘がこの自作自演シーンの笑い話をするので、思い出として残るよう、スマホで絵を描いておきました。「今後は高めでも信頼できるSDカードを買おう」と改めて思ったおとうさんマンでした。

最後に(次回記事の予告)

文中で動画撮影の話に触れましたが、私は家族のアクティビティを単なるホームビデオに終わらせないための、趣味の動画制作を行っています。今回のブログを書きながら、動画制作に至った経緯や背景などについて、実体験を交えてご紹介できたらいいなと頭に浮かんだので、近いうちにチャレンジしてみようと思います。

ガク

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