【子犬を迎える③ 最終回】 飼育編

目次

愛犬の世話は意外と大変ですよ

こんにちは、がくんちガクです

前回の「Vol.2 ブリーダー編」では、ようやく犬との出会いを求めるクエストを完了し、愛犬メープルを自宅に連てきたところまでをご紹介しました。ここまでは「可愛い。可愛い。」と言っていれば済みましたが、ここからは世話をするという責任があります。

👆 前回の記事

今回は「世話をする」という現実的な部分にフォーカスしてご紹介したいと思います。子犬を衝動買いした挙げ句「やっぱり飼えない」という事態の予防線となれば幸いです。

世話をするということ

人間の幼児を育てるには、頻繁なオムツ替えや所定の時間にミルクを与える手間、謎に手間がかかる離乳食を一生懸命に作ること、泣き止ますために何が効果的かをひたすら探求することなど、数えきれない盲目的な行動が求められましたし、それはは様々なステージで形を変えて継続します。同時に、その子が成長していく姿には心躍らせることができます。

比べるわけではありませんが、犬はどうでしょうか。コミュニケーションも人間同士のようなわけにはいかず、ただ可愛いという理由で、それ以外の面倒な側面すべてに、献身的に対応しなければいけません。そして、メンテナンスの費用(食費、日用品、医療費、そして保険など)も継続的にかかります。

まずは獣医さん探しから

犬を飼い始めると最初に考えるのは、トイレのトレー、トイレシート、寝床、餌の準備でしょうか。これは日常的に必要な最低限の用意です。犬の買い方ガイドのような本もまず一冊は購入して読みましょう

次に必要なのは法的な対応です。そのためにかかりつけの獣医さんを探す必要があります。法的な対応とは、狂犬病の予防接種と、そのタイミングで行う、行政への犬の登録です。おそらくほとんどの獣医さんは、狂犬病の予防接種の際に、登録を代行してくださることと思いますが、一応、獣医さんと直接ご確認ください。

狂犬病は国に定められた予防接種ですが、様々な病気を拾わないために混合ワクチンによる感染症予防接種も必須となります。予防接種3回を終えていないと、ペット美容院やペットホテルにも預けることができません(3回終わらないと預かってくれないケースがほとんどです)。少なくとも2回目の接種が終わっていないと、外出すらさせるべきではないというのが通例です。

ワクチン接種は生後4ヵ月程で完了する流れだったと思います。その後もワクチン種別によって1年~3年ごとの定期的な接種が必要です。詳しくは獣医さんとご相談なさってください。繰り返しになりますが、まずかかりつけの獣医さんを見つけることです。

我が家の場合は、近所の複数件の獣医さんについて口コミを見てから、良さそうな獣医さんに予防接種の予約を入れるところからスタートしましたが、この獣医さんが電話口で、これからやらなければいけない予防接種や登録、薬の投与など、一連の流れを懇切丁寧に教えてくれました。

ワクチンや薬の話

ワクチンの金額も様々でしょうが、我が家のケースでは、狂犬病が3,000円程度、混合ワクチンが1回9,000円程度で3回ほど接種といったところでした(ワクチンは何種類混合かで金額が上下します)。メスが避妊手術等を行うのであれば、生後半年頃に5~6万円の出費が発生します。

続いて薬の話です。暖かくなると蚊の季節となりますよね。蚊にはフィラリアという寄生虫を媒介する性質があり、犬が蚊に刺された際にフィラリアに感染すると「犬糸状虫症」を発症し、致命的な症状を患う場合もあるようです。このフィラリア予防には、毎月の投薬が必要です。これはフィラリアの幼虫が体内に侵入し成虫になるサイクルに同期をとっており、1ヵ月ごとに幼虫の段階のフィラリアを駆除することで、致命傷となる大量発生を抑える目的です。「もしも感染していたら」に備えた予防措置です。

フィラリアの薬は混合になったものも多く、ノミやダニによって媒介される病気も予防します。我が家はよくキャンプに行くので、ノミやダニ予防も混合されたものを選んでいます。この薬が毎月3,000円程度かかります(飲み薬なので、まとめて処方してもらうことも可能です)。

これらは最低限のものなので、病気をした場合にはプラスの治療費がかかります。病気によるでしょうが、手術を伴うようなものだと10万や20万といった高額な治療費になるため、保険に入る方も多いと思います。我が家では毎月3,000~4,000円程度の保険に入っています。

生活必需品等

まずはトイレシートと餌、そしてウェットティッシュのようなクリーニングシートを最も消費します。数カ月ごとに買い込んでおくので、一回の買い物が1~2万円という感じです。

それと我が家では、愛犬用のトイレットペーパーにシングルの安価なものを使用しています。歯磨き(または歯磨きシート)も必要です。頻繁に獣医さんや美容院に行かれるのなら不要かもしれませんが、爪切りや、場合によってはハサミなども欲しいところです。ブラシや櫛は必須です。

櫛は両目櫛がおすすめ(ドギーマンのフリー&コームが最強です。細目側で目ヤニがさっと取れます。


シャンプーも要りますよね。でも自宅でシャンプーするより、毎月美容院に通ったほうが良いという意見もあります。家でシャンプーすると毛玉になりやすいんだそうです。

我が家は2ヵ月ごとに美容院に行ってるイメージです。お風呂は、どちらかというと愛犬とのコミュニケーションの一環でたまに入れていますが、メープルの毛はシングルコートですし、短くカットしているので、丁寧にブラッシングすればそれほど毛玉の心配もありません。

このほかに必要に応じて、犬を運ぶキャリーバックだったり、散歩用のリーシュやハーネス(または首輪)だったり、散歩中の排泄物を処理する用意だったり、揃えようと思えばいくらでも思いつきます。

トイレのしつけ

トイレで排泄することを教えるのが最初のしつけですが、最初のうちは苦労させられます。まずはブリーダーさんからアドバイスを受け、本やネットで情報を調べ、獣医さんとも相談し、人によってはワクチン完了後にトレーニングに出すかたもみえるでしょう。具体的なトイレトレーニングのやり方は、簡単に情報が見つかると思うので、ここでは割愛しますね。

犬は自分の匂いが無さ過ぎると、匂いのためにあちこちに排尿するので、しばらくは騒ぎが続くと思います。大便はわりと早くにトイレでするようになりましたが、なんにせよ100点は無理だと諦めています(トイレエリア外ですることはなくなったのですが、トイレトレーの外にはこぼします)。でも月齢が上がるにつれ精度は上がってきます。

体調が悪そうな時は下痢や嘔吐でケージ内が大惨事になることもあって、帰宅してそれを発見すると悲鳴を上げることになります。その後は掃除と洗濯のお祭りです。

噛まないしつけ

噛まないというのは難しいですね。人は噛みませんが物を噛みます。まず人を噛まない(甘噛みしない)ようにするには、噛んだら一緒に遊ぶのをやめて無視するという方法もあるらしいですが、私はすぐにマズルをつかんで(犬はこれが嫌いです)、噛むと嫌なことが起こるという刷り込みをしました。

物を噛むことについては、幼い頃には噛んで欲しくないものに犬が嫌う匂いのスプレー(噛まない訓練のスプレー)をかけていましたが、効果があるのか無いのかよくわかりません。今ではちょっと諦めモードです。

噛むと言えば、ベッド用に与えたマットを食い破って中綿の海になっていることもしょっちゅうありました。マットによっても違うので、色々と与えてみる中で「これは破られるな」といった判断ができるようになります。

メープルはトイレシートも食い破ってしまう時期があったので、トイレにシート破り防止のカバーを付けることになりました。ただ、カバーを付けると尿が毛に着く確率が上がるので一長一短ありますね。

たぶん、遊びとか散歩などで運動量を増やしてストレス発散させるのがいいのでしょうが、かまってばかりもいられないので、ある程度は許容せざるを得ないようです。

その他のトレーニング

しつけは、「お手」や「お座り」がまず思いつくところでしょうが、一応、我が家でもしつけっぽいことは挑戦してみて、ある程度は覚えてくれました。必須なのは、「クレートに入る」とことと「待て」のしつけだと個人的には思います。

我が家は号令を英語にしていたので、日本語でどう言うのか分かりませんが、「House(ハウス)」と「Stay(ステイ)」のコマンドをよく使っています。「ハウス」は、獣医さんに出かける際にも、一声でクレートに入ってくれるのでとても便利です。

ちなみに、お手はShake(シェイク)、お座りがSit (スィット)、伏せがDown(ダウン)などと使い分けていますが、SitとDownは混同してるようです。Shake(お手)は利用価値が低いので、ほぼ使ってませんね。

行動の制限や付随コスト

愛犬が家にいるというだけで、行動に制限が生まれます。例えば複数日家を空けるときは、そのまま放置できないので、ペットホテルに預けることになりますが、我が家が利用しているペットホテルで1泊4,000円程度かかり、1週間の旅行など行こうものなら3万円近くのコストが上乗せになります。犬も一緒にとなると、宿泊できるホテル等に制限が生まれますし、追加の料金が発生する場合もあるでしょう。

家族が1日不在になるだけでも、最初のうちは寂しいストレスから糞尿で大惨事になっていました。犬は群れを作る習性があるので、置いてきぼりなることに強いストレスを感じます。それでも1日くらいならすぐに慣れるでしょうけど。あとは犬のために空調をまわし続ける時期(特に夏のクーラー)もあります。

今この場で思いつかない付随コストが、きっと諸々あると思います。

最後に

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

犬を飼おうか迷っている方に、最初に知っておいて欲しい現実をつらつらと書かせていただきましたが、ここまで理解されたうえで飼われる方はきっと大丈夫なんだろうなと思います。

確かに生き物を飼うというのは、客観的に見れば大変なことではありますが、可愛いとか癒しだとか愛着・愛情といった主観的な部分も大きいです。

是非とも素敵な愛犬との出会いを果たして、犬がいることの幸福感を味わってください。

また次回の記事でお会いしましょう。

ガク

★がくんち – Gaku’s Base★

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