【雑学】お賽銭用の5円玉を磨く

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5円玉(五縁玉)を磨きました

こんにちは、がくんちガクです。

年末年始あたりは、何かと神社仏閣を訪れることが多くなる時期ですよね。今日は、お賽銭用に小銭を用意しようとしていた時に、錆びついた5円玉が出てきたので綺麗に磨きましたというお話です。

小学生がよくやる10円玉を綺麗にする実験ですが、大人になって真面目に銅貨を磨くために娘から教わるとは思いませんでした。

錆びついた5円玉を発見

小銭を探していたら、棚の片隅から錆び付いた5円玉が12枚が入った小さなビニール袋が出てきました。こうなった経緯には、なんとなく覚えがあります。たしか何か月も前に、お賽銭に5円玉をよく使うこともあるので、その時家にあった5円玉を1ヶ所に集めて洗ったまではよかったが、濡れたまま袋に戻して乾かすのを忘れたままになっていたものだったと記憶しています。

見つけたときの錆の付き具合に、いくら賽銭でも使うのが申し訳ないと思ったりしたのですが、試しに軽く酢に浸けてみたら、少しだけ汚れが落ちたようでした。

少しだけ酢につけた後の5円玉。少しマシにはなったものの、まだまだ錆びだらけ。

そういえば以前に、娘が通っていた学童保育で、10円玉を綺麗にする実験をやったと聞いていたのを思いだしました。そこで娘に何が一番綺麗になったのかと質問してみました。

娘曰く「マヨネーズ、レモネード、しょうゆ、ケチャップ、風船、のどれでも綺麗にできるけど、ケチャップが一番すごいよ!」とのこと。

ちなみに風船というのは、風船の中に10円玉を入れて少し膨らましたら、ぐるぐるとかき回すのだそうです。おそらくゴムの摩擦で綺麗になるということなのでしょう。錆までは落ちなそうですね。

ケチャップに浸す

というわけで、ケチャップを試すことにしました。軽く絡めておくだけでも良さそうですが、錆が強烈なのもあって、しっかりと浸るように、ラップで包むことにしました。

   

まさか当時小学1年生だった娘の実験を、いい歳したおじさんがワクワクしながら試すことになるとは、夢にも思いませんでした。

ケチャップに浸けた5円玉は、夕飯を食べてからテレビを見て軽く晩酌していた約2時間ほど放置してありました。その結果がこれです。

ジャジャーン


何枚かに錆は残ってますが、見違えるほどの輝きです。これならお正月の賽銭に使っても、ご利益はありそうです(?)。

どうしてケチャップで綺麗になるのか

10円玉の素材は青銅で、95%が銅(残り5%はスズや亜鉛など)、5円硬貨は黄銅で、銅が60~70%、亜鉛が30~40%ということで、銅が主成分となっています。そして銅はとても酸化しやすいです(つまり錆びやすい)。5円玉や10円玉が黒いのは、人の手に触れて酸化した状態ということのようです。

ケチャップによって綺麗になるのは、ケチャップに含まれる酸が銅貨の酸と結びついて、剥がれるといったイメージです(これは金属から酸素を切り離す「還元」という酸化とは反対の作用)。同じくケチャップに含まれる塩は、その反応を活発にするとのこと。ちなみに強い酸性は金属を溶かす作用もあると思うのですが、ケチャップに2時間浸けたくらいでは、目に見えて溶けるということはありませんでした(当たり前か)。

あまり酸に長くつけすぎて、逆にもっと黒くなることもあるようですが、この場合は重曹などでアルカリ性側に引き戻してあげると綺麗になるようです(やったことありませんが)。確か金属はアルカリ性に弱かった気がするので、この場合も軽く中性に引き戻すくらいのイメージだと思います。

そんなわけで、このピカピカになった5円玉をあちこちの賽銭箱に投げ入れたいと思います。

またお会いしましょう。

ガク

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