【山宴会】イグルー泊で雪山キャンプしながら雪見酒 小学生8歳

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今回の娘との野外活動はイグルー泊の雪山宴会

こんにちは、がくんちガクです。

先週末は越後山脈の一角で、仲間たちとイグルーを作って雪中キャンプをしました。

イグルーというのは、雪のブロックを積み上げてかまくらの形状にしたもので、もともとはカナダの北部でイヌイット族が、移動時の仮住まいとして利用していたものです。

私が積極的に山をやっていた頃は、毎年1回はイグルーによる雪山の宴会をするのを恒例行事にしていました。どこかの山頂を目指しながらというのが基本路線ですが、今回は娘も連れいたため雪遊びと宴会に決め打ちです。

適した山域を探す

都内での桜の開花予想日も間近と迫った週末。まだ大丈夫だろうと思っていた矢先に、突然のように暖かい雨と、小春日和が続く事態となり、少し雲行きが怪しくなってきました。イグルーや雪洞は、雪のコンディションが良くないと作れないし、作れたとしても寝泊りが危険(崩壊のリスク)です。

直前まで様々な山域を検討し、この時期でも雪の多い上越に向かうことにしました。子供連れというのもあって、アクセスのよい環境を探すのも必須です。

毎回、場所を変えてひっそりと行っていることなので、具体的な場所は伏せておきますが、山岳会やツアーガイドなどが、雪洞訓練(または雪洞体験)をしている場面にかぶることもあります。そして今回は大人数のツアーの集団を見かけました。

子供でも登れる距離に目標を定めました。
 

困った雪質でのイグルー作り

ツアーの団体から50メートルほど離れた場所に居を構えることにしました。雪は防音効果が高いので(音を吸収するので)、それほど集団から離れていなくても、うるさいということはありません。

歩いてくる時も感じていましたが、雪が腐っていてグシャグシャです。イグルーでも雪洞でも崩れそうだなとは思いましたが、リスクの低い方法を即席で考え、雪洞とイグルーのハイブリッドとすることにしました。

屋根はイグルー方式にして、下部は掘り過ぎない程度の半雪洞状態とすることで、それぞれの弱点を補うつもりです。ブロック部分が少ない(軽い)ことで、少しでも崩れにくくし、崩れた場合でも雪洞のような惨事となならない状態にしています。本来の雪洞だと、崩壊した場合に雪崩に埋もれたかのような惨事を招きかねません。

まず雪洞部分を掘っていくと、表面から1.5メートルほど掘ったあたりから、コンディションの良いしまった雪質に変わりました。これならイグルー用のブロックが作れそうです。早速、雪のブロックを切り出しつつ、内部の空間を広げていきます。

しかし問題があり、男2名・女2名・女児1名というメンバー構成のうち、男2人しかスコップを持ってこなかったというのが災いして、作業効率が非常に悪いという事態に陥りました。しかも私は娘の世話と動画撮影という身勝手な理由で大忙し。

無茶なソリ遊び(&シリセード遊び)で、靴下をびしょ濡れにしてしまった娘と、その靴下と靴の中敷きをバーナーであぶって乾かしている父親を横目で見ながら、友人であるイグルー達人のM氏がイグルーの外壁を二棟分組み上げてしまうという超人ぶりを発揮。

その後は他のメンバープラス女児1名によってスコップ役を交代しながら、内部の空間(雪洞部分)を掘り広げていくことで、住居兼宴会場の二つの棟が完成しました。

雪見宴会の開始

二棟目の作業が終わりそうな頃に、娘が一棟目で横になってみたいと言ったためマットを渡したのですが、イグルーに入ったきりなかなか出てきません。どうしたのかと思って覗いてみたら、スヤスヤとお昼寝をしていました。

気温は低くなかったので、そのままの状態でしばらく放置することにして、大人はさっさと宴会準備を進めました。乾杯を済ませて少し経った頃に娘を宴会場イグルーに連れてきました。

イグルー内では、なぜかダウンロード済み(電波がなかったので)の昭和の懐メロを外部スピーカーで鳴らして騒ぐ流れが自然にできあがり、まるでカラオケボックスのような騒ぎです。昼寝で体力回復した女児の高すぎるテンションも重なって、賑やかで楽しい空気に包まれました。下界のキャンプ場や山小屋のテント場では実現不可能大騒ぎです。

 

瞬く間に時間が過ぎて、気が付くと日付が変わっていたため、女性棟と男性棟とで分かれて、各自シュラフに入ります。

朝の目覚めと撤収

はっと目を覚ますと、すでに天井が明るくなっており、時計は午前9時を指していました。久々にぐっすり眠れました。ずっと昔から思っていることですが、山の中で寝ると普段より眠りが深いような気がします

イグルーの天井は、昨晩の煮炊きの影響で、ある程度は溶けて空気穴が増えていましたが、気温があがる正午くらいまでは崩れないだろうと思いました。

先に起きた仲間たちが外で暖かい飲み物を沸かして飲んでいるのが目に入り、私も重い体を起こしました。

外に出て掘りごたつ形状のテーブルを作り、皆で朝食を取ります。娘は10時ごろに起きてきてきました。ぐっすりと眠れたようです。

食後はゴミをまとめ用具を片付けて、イグルーを崩して掘った穴を埋めました。

帰り際にツアーの団体の脇を通ったので少し会話したのですが、やはり雪のコンディションが良くないため、雪洞は堀りつつも睡眠自体はテントにしたということでした。掘られた雪洞を見せていただいたのですが、部屋のような驚愕の広さでしたよ。

今シーズンの雪山活動はこれで最後になりそうです。

次は暖かい時期の話題でお会いしましょう。

ガク

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