Air Northのホワイトホース乗継便がお得 (「Ep.2 情報編」の補足情報)
こんにちは、がくんちのガクです。
「特集・ユーコン川カヌー」は、カヌーは素人の男女4人によるユーコン川下りの遠征を追いかけるもので、一連の記事をシリーズ化し随時公開している。今回の記事は、前回の「Ep.2 情報編」で触れた、バンクーバーからホワイトホースまでの国内線の予約方法(Air Northの乗継便特価による予約)について、詳細を解説する、いわばEp.2 情報編のスピンオフ記事。Ep.2の次だがEp.3未満ということで、Ep.2.5としている。
「特集・ユーコン川カヌー」の過去記事(「Ep.1 計画編」と「Ep.2 情報編」)のリンクはこちら👇
カナダ国内線をAir Northで予約
前回の情報編で現地ガイドの櫛田さんから、ユーコン準州を拠点とする航空会社Air Northでホワイトホース往復の国内航空券が安く買えるという耳より情報を得たことに言及した。予約の際にはEメールと国際電話の両方で、予約窓口とやり取りする必要があるため、英語が全くダメという人には向かないかもしれないが、ある程度やり取りできるという人なら検討してみる価値はある。ここでは、その具体的なやり取りの内容も含めて、予約方法を解説しておく(2024年4月現在の情報)。
乗継便の特別オファー
まずAir Northのホームページ(こちら👉Air North)から「Travel Offers」のメニューへ進む。
遷移先ページにOther Offersのカテゴリーがあり「Connector Fares」と記されている。このConnector Faresは、国際便または国内便との乗継便として予約する場合に、特別価格が適用されるというもの。
Connector Faresのページに進むと、最安は60日以上前の予約に対する片道99カナダドルで、30日前、10日前と段階的に価格が設定されていることが分かる。
ただしこの価格の適用を受けるには、以下の簡単な条件を満たす必要があると記載されている。今回は国際便からの乗継なので以下の2点。
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- The travel must be within three days of your desired Air North flight(s)
- Allow three hours or more with international connections
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つまり今回の日本⇒バンクーバー⇒ホワイトホースのケースでは、日本からの便によるバンクーバー到着の3日以内にホワイトホースへ向かう乗継便であることと、そしてその乗継便の出発時刻は、国際便の到着時間から3時間以上空いていることである(帰りも同様)。そもそもユーコン川下りだけでもギリギリな日程しか組めないサラリーマン(メンバー1人を除く)の我々にとって3日も余裕はないし、国際便からの荷物を受け取ったうえでの乗り換えになるので、3時間取るということに違和感はない。
予約の方法もConnector FaresのページのHow to Book(予約方法)の欄に記載されている。3つのステップが書かれているが、最初のステップは日本とバンクーバーの往復便を予約することなので、これは完了しているはず。2つ目のステップは、所定のメールアドレス(connectorfare@flyairnorth.com)に必要情報を添えてメールを送るというもの。必要情報の一覧を以下のとおり和訳しておく。
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- 購入から24時間経過したことが分かる予約の確認証跡(Confirmation)
- 搭乗者の人数
- 各搭乗者の氏名、性別、誕生日、Eメールアドレス
- 予約したい乗継便の希望日時
- 追加の要望があれば記載(座席や食事に対する要望やペットについてなど)
- 予約者の電話番号と住所
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実際に予約してみた
ここからは私が実際に経験した流れを紹介したい。すでに国際便のeチケットが発行済みだったので、それを添付することで前述の必要情報1(確認証跡)に充てた。私が代表で3人分を予約したこともあり、搭乗者は3名である旨と、各自の個人情報、希望の搭乗日と時間帯、自身の電話番号と住所をメール本文に記載して送付。ほどなくして自動メールによる返信で「The last step is to call the reservations team at …」と記載されたメールが届く。こちらから電話をかけて話すのが最後のステップということである。
カナダとの時差もあり、電話する時間を確保できたのがメール受信の4日後になってしまったが、電話口で「乗継便の予約がしたくて4日前に送付したメールについて電話をかけています」という趣旨を英語で伝えた。該当のメールを検索してもらい、その内容に沿って確認を進める。確認後、適切な便を探してもらう間に1分ほど待っただろうか、希望通りのフライトがあったので予約を確定。
支払いはAir Northにアカウント登録していない場合(当然、初めてなので登録などしていない)、口頭でクレジットカード情報をやりとりするか(気持ち悪いかもしれないが、2024年現在でもカナダでは口頭やメールによるクレジットカード情報のやりとりはわりと一般的)、Air Northからメールでアイテナリーを送付してもらい、その中のリンク(たしかカナダ時間の当日のみ有効のリンク)から、電子決済を行う方法がある。予約内容を目で見て確認したかったので、メールでアイテナリーを送って欲しいと伝えて電話を終えた。すぐにメールが届き問題なかったので決済を完了。
決済に進む前に座席指定を行ったが、座席指定は有料なため別途料金が加算された。といっても大した額ではない。3人分の往復で税込720カナダドル(1人240カナダドル)で、円に換算後は約81,000円(1人約27,000円)だった。メンバーの1人はインターネット検索でキャンセル不可の格安航空券を購入済みだったが、その金額が5万円強ということで、ほぼ半額で購入できたことになる。いつまでこのオファーが続くのかは不明だが、今後ホワイトホースを目指す方はチェックしてみる価値はあると思う。
eTA(電子渡航認証)の注意点
北米との行き来が多い方は、アメリカのESTAやカナダのeTAには馴染みがあると思うが、初めてだとよく分からないこともあるかと思い、注意喚起の意味で書き記しておきたい。「Ep.2 情報編」で「eTA申請時はカナダ政府サイトで申請することを強くお勧めする」と書いたが、その理由をここで述べる。(政府の公式サイトはこちら👉eTA申請サイト – 日本語訳のページだが申請時は英語ページ)。
eTAは、カナダ政府のサイトで簡単に手続きできる。ところが、政府サイトかと見紛うような仲介サイトが無数に存在しており、代理申請の手数料を上乗せしてくる。政府のサイトで直接手続きした場合、2024年4月現在で7カナダドル(現在のレートで800円程度)の費用で済むが、仲介サイトを利用すると4~5倍などという金額になってしまう。こうしたサイトは検索エンジンでも上位に表示されるので注意が必要。
おそらくそれらのサイトは、そのサイトの申請フォームに入力された情報をそのまま政府サイトに転記して、自動処理で代理申請を進めるようなからくりなのだと思う。なんの付加価値もないばかりか、それだけのために4~5倍などという金額を支払うのは馬鹿げている。知らぬが仏のうちはまだいいが、気が付いてしまうと悔しい思いをするだろう。
最後に
今回の本来の「特集・ユーコン川カヌー」の趣旨とは異なるスピンオフ記事だったが、次回は本流に戻って「Ep.3 修行編」となる。長野県の野尻湖にスクールを構えるウクディパドリングスクールによる、2日間にわたるカヌー講習。カヌー講習の様子は動画にしつつ、ブログ記事でカヌーについて学んだことを、余すことなく紹介したい。
(渡航時の様子が分かる動画リンクを貼っておく👇)
★がくんち – Gaku’s Base★
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